所在地 | 飯山市 |
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歩行開始地点(地図)までの所要時間 | 上信越道豊田飯山ICより約50分 戸狩野沢温泉駅よりタクシー30分 |
標高 | 約1100m |
参考になるWebページ | http://www.iiyama-therapy.com/map/map2.php |
新潟県との境の関田峠手前にあるなべくら高原茶屋池周辺には、長野県自然百選の第1位に選ばれているブナの原生林が残っています。「森太郎」「森姫」で有名な「巨木の谷」が熟練者しか歩けないのに比べて、茶屋池森林浴歩道は、誰でも容易に歩けるハイキングコースとして整備されていて、森林セラピーの認定コースです。
近くのなべくら高原森の家では、常時、残雪とブナの芽吹きツアーなどのツアーを行っています。
なお、トイレは茶屋池ハウスの近くにありますが、水場や売店はまったくないので、水筒を持参して来る必要があります。
戸狩野沢温泉駅よりタクシー30分
※以前、新宿駅から長野駅経由なべくら高原森の家行きバスが1日1本ありましたが、2010年現在運行されていません。
茶屋池ハウスの反対側に茶屋池周回コースの入り口があります。茶屋池は、火山の溶岩によって出来た窪地に水が溜まって池になったと言われています。関田峠が交通の要所であった時代に、ここにお茶屋があったことが名前の由来です。
茶屋池周回コースは、美しいブナ林を背景に神秘的な茶屋池を見下ろしながら歩く素晴らしい遊歩道です。途中、信越トレイルに行く分岐点が2個所ありますが、まっすぐ茶屋池周回コースの方に進みます。初夏なら高山植物のイワカガミがピンク色の花を咲かせているのが見られます。最後に少し下って登ると林道に出ます。
林道を渡った所に、ブナ林コースへの入り口があります。道なりに自然にカーブしながらブナ林に入っていくと、10分ほどで樹齢200年程の大ブナが林立する姿が見えて来ます。このコースで最も美しく神秘的な場所です。木で作られた休憩小屋があるので、ブナの樹の出すフィトンチッドを深呼吸して吸いながら休憩しましょう。
大ブナが林立する森から、林道に戻る道と分かれる地点を右に進むと、関田峠まで歩けます。遊歩道は整備されてはいますが、ササの葉が多く少し歩きにくいです。関田峠からは、信越トレイルに沿って鍋倉山に登り、巨木の谷に下りる登山も可能です。コースには、鍋倉で2001年に発見されたザゼンソウの新種、ナベクラザゼンソウが自生する湿原もあります。
この辺りは冬は数メートルの雪が積もる日本一の豪雪地帯で、遊歩道のブナの木も、雪のために地面と平行に生え、途中で直角に曲がって上を向いているのがわかります。
ブナの森を右手に見ながら歩くとやがて林道に出るので、左に折れて林道づたいに歩きます。林道は車道ですが車の通行量は少なく、周囲の林の景観もなかなかのものです。10分ほどで出発地点の茶屋池ハウスに戻ります。
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号) |
残雪とブナの芽吹きツアーのページをご覧下さい。
ブナ巨木の谷〜鍋倉山のページをご覧ください。
執筆者:松尾
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