所在地 | 立科町(山頂は南信の茅野市との境界) |
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歩行開始地点(7合目登山道入り口 地図)までの所要時間 | 中央道諏訪ICから車約50分または上信越道佐久ICから車約60分 茅野駅からバス計60分または長野新幹線佐久平駅からバス計80分 +リフト5分+徒歩約20分 |
最高到達地点の標高 | 2530m |
参考になるWebページ | http://www.shirakaba-ski.jp/summer/tateshinayama.html(立科町公式サイト) http://www.yamatabi.net/~takeo/2003tatesina/(山と自然の旅) |
現地ライブカメラ | http://www.alpico.co.jp/suwabus/tateshina/livecamera/(蓼科高原別荘サイト) |
蓼科山は、北八ヶ岳の北端に位置し、百名山の一つに数え上げられています。「諏訪富士」とも言われる通り、コニーデ型旧火山の裾野が広がった優雅な山容が人目を引きます。
女神湖・蓼科牧場・御泉水自然園のすぐ近くから登れ、白樺湖やビーナスラインなどのレジャースポットにも近くて便利ですが、登山道は石が非常に多く、急勾配なので、軽登山靴と、岩場を歩く注意力や体力が必要です。
蓼科山の登山路は、東の大河原峠や南の登山口バス停など、東西南北からルートがありますが、ここに書いたのは、近年蓼科牧場などのレジャー施設ができて整備された北側からのルートです。7号目まで車かバス・リフトで登るので最も楽ですが、それでも傾斜はかなり急です。以下のコースタイムも体力しだいでかなり変わります。
茅野駅からアルピコバス 白樺湖・車山高原・霧ヶ峰線に50分乗車し「東白樺湖」でたてしなスマイル交通シラカバ線に乗換、10分で「蓼科牧場」下車、または、佐久平駅から千曲バス中仙道線に40分乗車し「立科町役場前」でたてしなスマイル交通シラカバ線に乗換、40分で「蓼科牧場」下車。その後ゴンドラリフトで(または徒歩で40分)登り、御泉水自然園入口脇からの登山道を徒歩で上記入り口
蓼科山も古くから山岳信仰の対象とされた山です。登山道も、山頂にある蓼科神社の鳥居をくぐって登り始めまることになります。登山口に右にステッキ(つえ)が置いてあり、自由に使えます。実際、直線的に登るため傾斜が急なのでステッキが1本ある方が良いでしょう。なお、途中水場もトイレもないので、準備をおこたりなく。
最初はクマザサの中の普通の登山道ですが、徐々に岩が多くなってきます。周りの木も、20分ほどで見事なシラビソなどが茂る針葉樹林になります。
シラビソは、葉は一見杉のようですが、枝は「龍のヒゲ」に例えられるように弓なりに出て、葉の裏が少し白く、幹も白っぽい木です。
さらに登ると、「天狗の露地」の案内板があり、右側に少し行くと視界が開けます。
岩の上に腰を下ろして休憩すると、眼下に女神湖とその向こうの山々が見えます。元の道に戻ってまた登山道を登ります。上に行くに従い、岩が多く、傾斜も急になって来ます。時々休憩してまた眼下の女神湖を振り返りながら登ると、山小屋「蓼科山荘」があり、大河原峠からの登山道と合流する「将軍平」に出ます。
将軍平は尾根ですが、まだ視界は開けません。右側に蓼科山山頂の頂きが迫っていてもう一息なのですが、ここからがまた岩が積み重なった急な登りで、なかなかたどり着きません。最後の難関を、頂上からの大パノラマを想像しながら頑張って登ります。
山頂も火山弾のだだっ広い岩場で、木々もなく殺風景ですが、その分展望は申し分ありません。蓼科山は、周りに同じぐらいの高さの山や峰がない「独立峰」ということもあり、まさに360°の大パノラマです。眼前に八ヶ岳連峰の峰々、その右奥に南・中央アルプス、北側は霧ヶ峰とその向こうに北アルプス、その右には浅間山と、視界が良ければ信州の山々が一望できます。
帰りは、元来た登山道を、岩の上を滑らないように気をつけながら下ります。蓼科山は岩がごろごろしていて登りにくい山ですが、帰り道に見下ろす岩の登山道とその向こうの女神湖の景色も、他の山ではなかなか見られない印象的な光景です。
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号) |
この他、阿弥陀岳(南八ヶ岳)や縞枯山(北八ヶ岳)などにも登れます。
執筆者:松尾
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