入笠山にゅうかさやま〜入笠湿原


8月の入笠湿原(写真:信州山遊びねっと
スズランの花と葉
入笠湿原のスズラン
所在地 富士見町・伊那市
歩行開始地点(地図)までの所要時間 中央道諏訪南ICから7分+ゴンドラリフト
富士見駅からシャトルバスで10分+ゴンドラリフト
最高到達地点の標高 1955m(入笠山山頂)
参考になるWebページ http://www.town.fujimi.nagano.jp/page/hana-course.html(富士見町役場 観光ページ 入笠山花百科散策コース)
http://www.webnagano.jp/nyuukasayama.htm(信州山遊びねっと)

「スズラン山」とも呼ばれる入笠湿原一帯は、80万株のスズランの群生が有名ですが、その他にもさまざまな高山植物が見られます。一方、入笠山は、子供でも30分ほどで登れ、山頂は、視界が良ければ360度のパノラマが見事です。

関東地方や中央道からのアクセスも良く、家族向きなので、メディアにも取り上げられて最近人気があります。また、「蝶の入笠」と呼ばれ、多くの種類の蝶が生息していることでも有名です。スズランや、他にも見所いっぱいの入笠高原は、おすすめのハイキングコースです。

入笠山というユニークな名前の由来は、山の形が冬に保存用に積み重ねて置かれる稲わらの束(ニョウ)の形に酷似しているからという説が最も有力ですが、他にも、編み笠に似ているからという説や、雨が多い場所なので「かさを持って入る」ところからという説もあります。

アクセス

  • 諏訪南ICから国道20号に出て甲府・東京方面に5分ほど走る。
  • 富士見峠交差点を右折
  • 山道を途中で右折し、「富士見パノラマ(スキー場)」駐車場に駐車(無料)
  • 「富士見パノラマ(スキー場)」駐車場からゴンドラリフト(往復1700円)に乗ってゴンドラ山頂駅まで登る

ゴンドラに乗らず、上記の山道を右折せず道なりに登り、途中「入笠山登山口」(沢入登山口)の駐車場に駐車して入笠湿原まで1時間歩くことも可能です(以前は、沢入登山口から御所平峠の登山口まで車で行けましたが、2006年からマイカー規制で行けなくなりました)。 ※西側の伊那や高遠からは、国道152号を北上し、杖突峠を右折して御所平峠の登山口まで車で登って来ることができますが、道はところどころ勾配が急で走りやすくはありません。

公共交通

富士見駅から無料シャトルバスで10分。その後上記と同様、ゴンドラリフトで登る

コース案内

ゴンドラリフト山頂駅〜入笠すずらん山野草公園・八ヶ岳展望台〜入笠湿原(約25分)

スズランの群生
入笠湿原のスズランの群生

ゴンドラを下りると右側に2009年にできた「入笠すずらん山野草公園」があり、ドイツスズランが20万本植えられていて、日本スズランより早い5月下旬〜6月中旬頃に花が見られます。他にも4月下旬〜5月上旬には5万本のカタクリの花が咲きます。山野草公園の奥に「八ヶ岳展望台」があり、「恋人の聖地」にも認定されています。 ゴンドラリフト山頂駅前まで戻り、左側に数分歩くと、元スキー場だった斜面にスズランの群生地があります。6月10日頃〜6月末頃なら、100万本もの日本スズランが可憐な小さい白い花を付けていて、キンポウゲの黄色・クリンソウの赤色・白樺などの新緑ともマッチして目を楽しませてくれます。 そのまま進むと入笠湿原です。

入笠湿原〜入笠山御所平峠登山口(約20分)


クリンソウが咲く入笠湿原

入笠湿原も、季節によりいろいろな花が咲きます。湿原の左側の木道を登ると、入笠湿原の終わりに山荘「山彦荘」があり、売店やトイレが利用できます。 山彦荘をすぎて10分ほど歩くと、舗装された道があり、その先に山小屋の「マナスル山荘」と、隣に別経営の天体観測と露天風呂が楽しめる宿「マナスル山荘天文館」があります。 その向かい側の駐車場の奥が登山口です。登山口の左手にも花畑があります。

入笠山登山口〜入笠山山頂(約30分)

入笠山登山口の標識
入笠山登山口

トイレがあるので必要なら用を済ませてから、いよいよ登り始めます。道は整備されていますが、勾配は最初はけっこう急なので、注意して、適宜休憩しながら登りましょう。所々高山植物が咲いています。15分ほど登ると、途中岩場のある「一般コース」と岩場を避ける「岩場迂回コース」に分岐します。どちらもカラマツ林になっていて、林を抜けると、山頂まですぐです。

山頂〜首切清水〜入笠湿原〜ゴンドラリフト山頂駅(約1時間)

入笠山山頂の標識・登山客・山の風景
入笠山山頂

山頂は地面は小石で、木々はないので、天候次第で、八ヶ岳・南アルプス・富士山・諏訪湖・御岳山・乗鞍岳・美ヶ原・霧ヶ峰が見える360度の大パノラマです。
下りは、同じ道を戻って入笠山登山口から右に20分ほど歩いても行けますが、別ルートとして、「岩場迂回コース」の方に行き、そのまま真直ぐ行く裏登山道が眺望も良くおすすめです。途中「首切清水」という何とも物騒な名前の湧き水があります。裏登山道を下り終わり「首切登山口」から舗装道路手前で散策道を右に行き、15分ほど歩くと入笠湿原に戻ります。 入笠湿原からは、来た道と別の遊歩道を通るなどしてゴンドラリフト山頂駅に戻ります。

首切清水〜大河原湿原(オプショナルコース、往復約40分)

首切清水からさらに車道を下ると入笠湿原より広い花畑、大河原湿原があります。

入笠山〜入笠湿原ハイキングコース地図
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号)


スズランってどんな花?

ドイツスズランの葉と花
ドイツスズラン

名前通り鈴のような花を付けますが、蘭ではなくユリ科の植物です。日本原産のスズランとヨーロッパ原産のドイツスズランの2種類があり、入笠湿原に元から群生するスズランは日本のスズランです。日本のスズランは、山地や高原の草地に生え、普通に平地の花壇で見かけるドイツスズランより花は小さく花茎も低いですが、その分可愛らしく見えます。
湿原の上の「入笠すずらん山野草公園」にはドイツスズランも植えられています。

近郊のおすすめスポット

以前は入笠キャンプ場がありましたが、なくなりました。

スタッフおすすめの宿

ヒュッテ ロアジ
宿泊と簡単な朝食のみのB&Bシステムで、近くの温泉入浴券付きで2000円台の破格値で泊まれる時があります。夕食は近くの好きなお店に行き、温泉に寄って来て、シンプルに安く泊まりたい方にお薦め。建物は赤レンガの洋館。

ペンション ジョバンニの小屋
諏訪南ICから入笠山とは逆に10kmほど走ると原村のペンション街です。「ジョバンニの小屋」は、その一画にある本格的なログハウスのペンションです。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の主人公にちなんだ名前で、木の香りと宮沢賢治の本と、周囲の自然環境の中でメルヘンチックな時間が過ごせます。

高遠さくらホテル
西側の杖付峠から国道152号に下りて南に走ると桜で有名な高遠です。温泉の露天風呂につかれる「さくらホテル」は、桜のシーズンでなければあまり混雑せずのんびり過ごせます。


執筆者:松尾

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