所在地 | 長野県木曽郡南木曽町〜岐阜県中津川市 |
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歩行開始地点(地図)までの所要時間 | 中央道中津川ICから車30分または長野道塩尻ICから車2時間 南木曽駅からバスまたはタクシー7分、徒歩では50分 |
最高到達地点の標高 | 801m(馬籠峠) |
参考になるWebページ | http://www.town.nagiso.nagano.jp/kankou/(南木曽町観光協会) http://www.takenet.or.jp/~marutaji/html/aruku.html(馬籠 但馬屋) |
旧中山道の宿場町、妻籠から馬籠峠を経て馬籠に至る木曽路の7kmのルートは、家族連れでも歩ける手頃なハイキングコースとして人気があります。観光地としても有名な2つの宿場町を結ぶルートは、江戸時代からの日本的情緒をたっぷり残していて、最近は「Samurai Trail(サムライの道)」として外国人旅行者にも広く知られています。その魅力は、単に「旧街道を歩く」というだけでなく、木曽の林の中を歩くことと、ちょうどいい高低差のある「峠越え」のコースだというところにもあります。
コースは、所々、少しだけ車道を歩いたり渡ったりします。車道から分かれて山の中の道に入る所に、"Hiking Course 中山道"と英語も書かれた標識があるので、見逃さないよう注意してください。トイレや水場は、道中に何ヶ所かあります。
ここでは、妻籠から馬籠に行ってバスなどで帰るコースを紹介しますが、妻籠より馬籠が少し高い所にあるので、逆に馬籠から妻籠に歩くと少し楽です。また、男滝・女滝や馬籠峠にもバス停や駐車場があるので、そこを起点か終点にして所要時間や必要な体力をセーブすることも可能です。
南木曽駅からおんたけ交通バス「妻籠」下車またはタクシー7分(徒歩では50分)
バス停の左前方に斜めに伸びる道を登ると、観光客が行き交う妻籠宿の旧街道に入ります。そのまままっすぐ歩くとやがてこれもクラシックな発電所の建物があり、このあたりで観光客も少なくなり、外国人の比率が増えます。
大きな駐車場の右の細い遊歩道を歩き、水車や「大妻籠」の古い民家に趣を感じながら進むと、いったん車道に出ますが、すぐ、左の山に旧道への入り口があります。旧道を登って行くと、男滝・女滝に立ち寄るコースと、滝の上の山中を通るコースに分岐します。ここでは、滝に立ち寄って見物できるコースをたどります。少し歩くと、右手に曲がって男滝に行くコースがあります。
男滝とその先の女滝は、落差は大きくはないですが、流量が多く、美しい滝です。滝を見ながら歩を進めると、男滝の駐車場やバス停のある車道に出ます。また、車道を渡って、山の中の旧道に入ります。このあたりから、中山道は、山の中の登りが多くなり、また、最も旧街道の雰囲気を残すすばらしい道になります。やがて「立場茶屋」のこれも雰囲気のある建物が見えて来ます。江戸時代後期の休憩施設の1つが現存していて、縁側でお茶を頂きながら休憩できます。
ここから先は急な登りになり、登り切ると、馬籠峠です。江戸時代にタイムスリップした気分で、峠に着いた感慨を味わえる瞬間です。
馬籠峠には昔風の茶店があります。峠を越えると岐阜県。このあたりは、長野県山口村だったのが「平成の大合併」で岐阜県中津川市に、県をまたいだ合併をして話題になった所です。峠を越えると、舗装された道が多くなります。十返舎一九の歌碑や大きな水車小屋を横目に見ながら30分ほど下ると、展望台に着きます。ここからまた観光客がだんだんと多くなり、馬籠宿に入ります。馬籠は、島崎藤村の故郷であり、小説「夜明け前」の舞台として有名で、馬籠宿には「藤村記念館」があります。馬籠のバス停は、馬籠宿を越えて右に曲がった所にあります。
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号) |
道の駅 日義木曽駒高原のページをご参照ください。
また、妻籠宿の東にある南木曽岳は短時間で登れる登山コースとして人気があります。
中山道では、より高低差があり、人が少ない薮原〜鳥居峠〜奈良井のハイキングコースもお勧めです。
南木曽温泉 ホテル木曽路
大庭園露天風呂と400坪の大浴場の広さや、自前の地ビール工場に定評がある、南木曽温泉のリゾートホテルです。施設やサービスは一級ですが、料金はそれほど高くありません。妻籠宿に近く、南木曽駅からシャトルバスがあります。そば打ち道場・ブルーベリー園・牧場などの自然園もあります。
執筆者:松尾
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