所在地 | 飯山市・新潟県妙高市 |
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歩行開始地点(地図)までの所要時間 | 上信越道豊田飯山ICより県道96号経由約15分 飯山駅よりバス30分 |
最高到達地点の標高 | 約950m(袴湿原付近) |
参考になるWebページ | http://www.iiyama-catv.ne.jp/%7Emadarao/trekking/(斑尾高原トレッキングトレイル) http://www.iiyama-therapy.com/(森林セラピー基地いいやま) |
斑尾高原は、「北信五岳」の一つ、斑尾山の北側山麓に広がる高原です。70〜80年代にスキー場やペンション街が人気を呼び、夏はジャズフェスティバルが行われていた場所ですが、近年は、ハイキングコースが「斑尾高原トレッキングトレイル」として整備されています。水芭蕉の名所の沼の原湿原を中心に、ブナ林や根曲がり竹などの山菜採りも楽しめます。
また、斑尾山から袴岳から赤池を経て沼の原湿原に至るコースは、「信越トレイル」トレッキングコースの起点で、東にある鍋倉高原茶屋池と共に、森林セラピーコースの一つでもあります。
斑尾高原トレッキングトレイルのコースはたくさんありますが、ここでは、沼の原湿原から袴湿原に回り、赤池に寄って戻るコースをご紹介します。
飯山駅から飯山市コミュニティーバス斑尾線で30分、上記「山の家」そばのバス停で下車し、トレイルマップを購入して、「湿原東トレイル」を2.5km歩いて沼の原湿原入り口へ
駐車場の少し先の遊歩道入り口を左下に入って歩き始めます。ほどなく、左に行くと沼の原湿原の中を周るコース、右が湿原の端を歩く「沼の原湿原西トレイル」となる分岐点があります。5月のミズバショウの季節なら湿原の中を歩いてから右側のトレイルに行きましょう。
沼の原湿原西トレイルは、左に美しい湿原をところどころ見ながら歩く素晴らしいコースです。ブナなどの雑木林がトンネルのように日差しをさえぎって茂っているので、夏でも涼しいです。
40分ほど歩くと、車道に出ます。車道を少し歩いてから右折し、すぐ左にある遊歩道の入り口からまた森の中へ入ります。標識に従って、袴湿原を目指しましょう。湿原の手前に少し急な登りがあります。なお、袴湿原と逆方向に行くと、往復約5km、2〜3時間で斑尾山への登山が可能です。
袴湿原は小さい湿原で、6〜7月にはワタスゲが咲きます。また、この辺りは根曲がり竹やワラビなどの山菜の宝庫で、5月のシーズンは、収穫した根曲がり竹を持って歩いている人をたくさん見かけます。
斑尾高原のトレイルの木は、写真のように、根元付近が地面と平行や下向きに生えています。鍋倉高原と同じように、雪の重さのためで、豪雪地帯ならではの光景です。
袴湿原から200mほど歩くと、左に曲がると袴岳に登る「袴岳トレイル」になる分岐点があり、そこを過ぎて少し行くと、小さな池「袴池」があります。あまりきれいには見えない池ですが、近づいて見ると水は澄んでいます。
多少アップダウンのある道を1kmほど歩くと、赤池が見えて来て、池の前の車道に出ます。
赤池(この辺りは、水に鉄分が多く底が赤っぽく見えることに由来しているのでしょうか?)の手前には、芝生・トイレのある小屋があり、一服するのに最高の場所です。赤池の前の車道を池に向かって右に少し歩くとまた遊歩道の入り口があるのでそこを登ります。登りきって左に曲がってからの「赤池ブナ林トレイル」(ここも信越トレイルの一部)には、今回のコース中もっとも美しいブナの林があります。途中で、希望湖という美しい湖が見え、視界が良いとはるか日本海を望むこともできます。
下ると、やがて、今では貴重な存在の、コンクリートで固められていない自然の小川に沿った道があり、途中、湧き水もしたたり落ちています。小川沿いに進むと、沼の原湿原に戻り、出発地点で最初にあった分岐点に行き着くので、左に曲がると駐車場に戻ります。
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号) |
夏に、ふるさとのジャズ交流祭in斑尾や、バルーンフェスタ in MADARAOが開かれます。
執筆者:松尾
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