所在地 | 大町市 |
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歩行開始地点(地図)までの所要時間 | 長野道安曇野IC(旧豊科IC)からまたは上信越道長野ICから約1時間 信濃木崎駅より徒歩50分またはタクシー15分 |
最高到達地点の標高 | 1333m(猿ヶ城峰) |
参考になるWebページ | http://www.kanko-omachi.gr.jp/mountain/trekking.html |
小熊山は、安曇野から白馬に行く途中に見える「仁科三湖」の一つ、木崎湖の、北アルプス側にある山です。1300mの低い山ですが、小熊山に登り、さらに、冬は鹿島槍スキー場となる黒沢高原に至るトレッキングコースが整備されていて、所々、美しい鹿島槍ヶ岳と、反対に木崎湖を見下ろしながら歩くことができます。
小熊山から黒沢高原まで歩くと1日がかりになりますが、途中までで引き返すこともできますし、登山道と並行して車道もあるので、楽にドライブし、車を下りて少しハイキング、ということも可能です。
また、大町線とも並行するコースなので、電車を利用して出発地点に戻ることもできます。
鹿島槍ヶ岳は、年により4月後半〜5月前半に、獅子と鶴の雪型(雪が溶け、地膚とのコントラストでできた形)が見えます。また、木崎湖周辺は、アニメ「おねがい☆ティーチャー」などの「おねがいシリーズ」の舞台で、ファンが「聖地巡礼」する所でもあります。
小熊山周辺は、名前通りまれに熊が出没するので、熊除けの鈴があれば安心です。
信濃木崎駅から(標識がないので地元の人に道を聞きながら)木崎湖キャンプ場の方に歩き、上記車と同じコースの林道を1時間登る
以前は木のハシゴだったようですが、鉄の階段が付けられているのでそこを登ります。登山道は狭くてけっこう急です。少し歩くと稜線に出て少しやるやかになります。
小熊山まで、赤松の多い林間コースで、初夏〜初秋は木が生い茂っていて眺望はあまりありません。時々右下に木崎湖の青い水面がちらっと見えます。「転落注意」の看板を過ぎて少し行くと「展望台」に着きます。ここも、登った時点では、樹木が茂っていてあまり「展望」できませんでした。右に行くとすぐ小熊山山頂に着きます。ここもまだ展望は開けません。
眺望が良くなるのは、小熊山山頂からさらに歩を進めた所からです。少し下って白樺やブナの林があり、その先で左側の視界が少し開け、美しい鹿島槍ヶ岳が見えます。さらに行くと、舗装された林道に出ます。車でここまで来て小熊山山頂まで往復する人も多いです。
林道を少し歩くと右に再び登山道があります。美しい雑木林の登山道からまた林道に出て少し行くと右に大きな原っぱがあり、そこから木崎湖と、大町や安曇野を一望できます。ここは「フライトパーク」という名前でパラグライダーの起点にもなっています。
原っぱで寝転がって休むと爽快です。
また林道を歩いたり登山道に入ったりしながら登ると、猿ヶ城峰というピークに出ます。木陰のベンチで青木湖と妙高方面が見え、お弁当を食べるのに最適です。
下って分岐を左に曲がります。標識がわかりにくいですが、直進は風穴・猿ヶ城を通って木崎湖の北に下りる道です。
林道に出て右にまがり、後はずっと林道歩きです。途中北アルプスの絶景を楽しめるポイントがあり、その先は舗装された林道を行くあまり面白くない行程です。ひたすら下ると鹿島槍のスキー場が見えて来ます。ここが黒沢高原です。
突き当たりを右に曲がり、冬はスキー場の林間コースになっている道を歩きます。冬にスキーした所を歩くのはちょっと不思議な気分です。中綱湖とやなば駅を見下ろす所で、わらびを採っていた地元の人に、スキー場の斜面を下りてもいいか聞いたところ、少し歩きにくいがいいと言われたので、斜面を下り、ペンションなどの集落を横切ってやなば駅に着きました。
ローカル線の風情のあるやなば駅から大糸線に乗って信濃木崎で下り、車を停めた登山口まで登って戻りました。
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号) |
執筆者:松尾
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