所在地 | 木曽郡大桑村 |
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歩行開始地点(地図)までの所要時間 | 中央道中津川IC・伊那IC・塩尻ICから車各50・90・100分 JR中央西線 野尻駅下車 徒歩1時間20分 |
最高到達地点の標高 | 650m |
参考になるWebページ | http://www.vill.ookuwa.nagano.jp/kankou/plays/nature/nature_atera/nature_atera.html(大桑村観光協会) |
阿寺渓谷は、美しいエメラルドグリーンの阿寺川がメディアにも取り上げられて最近人気の出てきたスポットです。入り口には温泉施設でバーベキューコテージなどもあるあてら荘、上流にはキャンプ場がありますが、その中間地点に適当に整備された遊歩道があります。
「阿寺ブルー」という名前まである美しい水の色だけでなく、木曽らしい美林の緑が楽しめる他、紅葉スポットでもあります。
ここでは、40分ほどで誰でも散策できる遊歩道のコースを紹介しますが、その前後の渓谷にも、いろいろな民話の名前の付いた淵や滝・かつての森林鉄道の橋脚などがあり、電車で来た方や時間のある方は渓谷の入り口から歩いてもよいでしょう。
阿寺川は深い所があり、水温が低いので、死亡事故が数年に1度起きています。川での水遊びや転落しやすい崖には充分気をつけて下さい。
※2018年から、夏休みのハイシーズン(2018年は7/21〜9/2の8時〜17時)は、マイカーは「フォレスパ木曽」に駐車し、シャトルバス(15分・往復1000円)に乗り換えることになりました。
JR中央西線 野尻駅下車。徒歩20分で阿寺橋まで行き、上記渓谷沿いの車道を上記シャトルバスかタクシーに乗るか約1時間歩く。
駐車場奥の遊歩道入り口からすぐ、吊り橋で川を渡ります。地元のひのき・さわら材で作られている吊り橋は少し揺れてスリルがあり、眼下に美しい色の阿寺川が見られます。
橋を渡ると、熊除けの鐘があるので鳴らして山歩きのスタート。すぐ木曽らしい見事な林の中の山道になり、川の音を聞きながら歩きます。
やがて、六段の滝との分岐があります。滝を往復しても10分程度なので、分岐を左に進み、急な金属製の階段を注意しながら下ると「六段の滝」が見えてきます。
六段の滝は、すぐ近くまで行けて、特に夏は気分よく涼めます。
滝を背にして急な階段を上って元の道に戻ります。ここからは少し急な登りもありますが、木曽の美林を両側に見ながら快適に歩けます。
阿寺渓谷の遊歩道は、あちこちに親切な標識があって今まで来た距離と、この先の距離がわかるのが便利です。
見事な単一の樹木の林の中をジグザグにおり、標識に従って「うなり島」に足を伸ばします(時間のない方は行かずにすませることもできます)。
「うなり島」と言っても島らしくなく、どこがそうなのかわかりにくいですが、河原に降りられるようになっている所がそうです。
河原では、水の透明度を間近に体感できます。
「うなり島」という名前も、阿寺渓谷のあちこちにある伝承によって付けられた呼び名で、駆け落ちしてここに住み、悲しい結末となった男女のうなり声が雨で増水すると聞こえると言われています。
今も増水した時は、声は聞こえなくても危険なので立ち入り禁止となっています。
うなり島から元の道に戻ってさらに少し下ると「中八丁吊り橋」があり、渡ると車道に出て、遊歩道入り口に下ります。
物足りない方は、さらに上流に車道を歩いて、かつて熊が親子で水遊びしに来た(-_-;)という「熊ヶ淵」、さらにその先、阿寺渓谷の中で一番深い淵で色と透明度を満喫できる「牛ヶ渕」まで行ってから戻るのもいいでしょう
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号) |
ハイキング後に温泉で汗を流したい方は、あてら荘にお立ち寄りください。
他のハイキングコースとしては、北に、森林鉄道に乗ることもできる赤沢自然休養林、南に、中山道の名所の妻籠〜馬籠があります。
その他、木曽のスポットは、道の駅 日義木曽駒高原のページをご参照ください。
執筆者:松尾(2017年5月4日ハイキング)
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